【列王記を読む】
今日から聖書日課は「列王記上」に入ります。そもそも「サムエル記上・下」と「列王記上・下」で1冊の書物、というのが通説です。パピルスの長さに限界があったために4「巻」に分割されたのでした。
列王記上は、ダビデ王の最期そしてソロモン王誕生、から始まります。統一イスラエル王国の全盛期です。夢の中で、民を正しく裁き善悪が判断できる「聞き分ける心」を求めたソロモンを神さまは大いに喜ばれ、彼が求めなかったものまでも豊かに与えられました。ソロモンの知恵を受けるために世界中の王が使者を彼の許へと派遣した様子が描かれています。
ソロモンの事績のもう一つは、父王が果たし得なかった神殿建設でした。神さまの御手の中で豊かに祝されて王とイスラエルの前途は洋々…?「彼はファラオの娘を王妃としてダビデの町に迎え入れ」と、筆者はさりげなく凋落の兆しを書き記しています。